cat nas_B >/dev/null

ZEUSの頃、「バースト射撃」というテクニックがあった。 射撃キャンセルによって連射間隔を通常より短くし、 単位時間当たりの高い火力を実現する技だ。 (具体的な話はここに詳しい)

「バースト射撃」の命名はミリタリー用語に由来する。自動小銃での戦闘では、 単発射撃は火力密度が少なく、連続射撃は(反動で銃身がぶれるため)命中率が 低い、という問題があった。そこで1トリガーで3発だけ連射するという、3点 バーストという撃ち方が考案された。これにより、単発射撃と同程度の命中率 を保ちながら3倍の火力が実現された。ZEUSの「バースト射撃」はこの火力増 大からの連想で命名された。ミリタリー用語のバースト射撃には他にも弾の節 約や発熱の抑止などのメリットもあるが、ZEUSではもともと発射弾数を制御可 能なので、これらに関しては特に意義は無い。

余談だが、やがてジャンプキャンセルによりジャンプ密度を増すことをバース トジャンプという人が現れた。いくらなんでも本来の意味から遠すぎて判りに くいから、素直にキャンセルジャンプと言えばいいのに、と思いつつも放って おいたら、キャンセル技には何でもバーストと付ける風習が一時期流行ってし まった。今思えば懐かしい記憶である。

昔話はこれくらいにしておこう。

結論から先に言うと、CHPでは、バースト射撃というテクニックは無効である。 バースト射撃は、「初弾発射時間＜リロード時間」の条件を満たすときに有効 となる。しかし、CHPでは、前弾の発射からリロード時間分経過しなければ初 弾発射は遅延されるようになっているため、たとえ「初弾発射時間＜リロード 時間」の条件を満たす機体であっても、キャンセルによって通常連射速度を超 えることはない。

火力増大がZEUSのバースト射撃の本来の意味であるので、火力増大が果たせな いCHPではむしろ「バースト射撃は無い」と言うのが正しい。

それはそうと、開発元がバースト射撃を敬遠したのか、CHPでは残弾数や発熱 量をカウンタに代入できない仕様になっている。これは他の作り(定期ミサイ ルやオプション管理)まで不便になるので、いただけない。(と、みんなも思っ ているはずだ。Yes/No?)