続「アウェイ有利」についての考察2007年05月12日 11時48分19秒

以前のエントリで、 アウェイが有利になる理由を述べた。簡単に言えば次の2点だ。

  • 格闘が同時に衝突した場合、ホーム側が負ける
  • ホーム側は相手の情報(弾発射を含む)を得るタイミングが1フレーム遅れる

以後、半年経ったが、特に反例も見つかっていないので正しいのだろう。しか し、上の2点だけでは説明できないほどアウェイが有利だと感じることはない だろうか?私も常々そう感じていたのだが、レーティングのデータを見ていて ホームとアウェイの戦績差を比べたとき、飛行型でも有意にアウェイ有利であ ることが判った。飛行型のアウェイ有利は、上の2つの理由だけでは説明でき ない。

そこで、実験を行った。 このCHPファイル に含まれている2つのチームを、初級演習場で戦わせてみてほしい。

これらのチームは、お互い、(1)相手をビームで狙撃するバジリスクと、(2)相 手の周りを急速移動+自動旋回するバジリスクのペアで構成されていて、試合 を行うと(a)ホーム側中心アウェイ側周回の組と、(b)アウェイ側中心ホーム側 周回の組の二組の戦闘が発生する。

結果は、明らかに、ホームの方が受けるダメージが大きいはずだ。つまり、ア ウェイ側の方が命中率が高い。

では、戦闘中、ビームが相手に再接近する瞬間をコマ送りで見てほしい。する と、アウェイ側の撃ったビームはホーム側の撃ったビームよりも数mほど周回 バジリスクの本体に近いところを通っていることが観測される。ちなみに、こ の数mというのはバジリスクの1フレームの移動分だ。狙撃では弾のバラツキ は起こらないので、ここで観測された差がいつも同じだけ起こる。

要するに、ホーム側は狙撃の際にも1フレーム前の座標を参照している、とい うことだ。(ちなみに、通常射撃でも同様だった。乱射でも同様と思われるが、 バラツキが大きすぎるので確認する術は無い。)これなら、飛行型がアウェイ有 利な理由は説明がつく。また、ショット車両がアウェイ有利の度合いが大きい のも、ショットが弱点に当たる確率が大きく変わると考えれば納得がいく。

これでは、遠距離戦でも、狙撃を行うまたは狙撃される立場の機体はアウェイ 有利の影響を受けることになる。残ったものは、遠距離戦を行いかつ狙撃され ないもの同士の戦闘ということで、多脚同士だけになるが、最近は多脚同士で も、ジャンプ着地点予測射撃はアウェイ有利なのでやはりアウェイ有利から逃 れられない。結局、ほぼすべての場合においてアウェイ有利になってしまう。

結論として、第3の理由

  • ホーム側の射撃は1フレーム遅れた位置に向かって行う

ということが言える。これは非常に影響範囲が広く、重大な問題だ。

コメント

_ ニナガワ ― 2007年05月13日 21時13分20秒

目の前を横切るアングリフに当たらないのを、旋回スピードのせいとばかり思っていましたが、この原因であれば納得度が高いです。悩ましいことですなぁ。

_ nas_B ― 2007年05月16日 07時57分30秒

こんにちは。

アングリフやバジに当たらないのは、そもそも狙撃が
数フレーム遅れた位置に撃つように手加減しているようにも見えます。
悩ましいですね。

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