第5回2ch大会感想2007年05月10日 01時38分20秒

CHP恒例の2ch大会が終わり、祭りの後となった。祭りの準備も楽しく、祭りの 最中も手に汗握り興奮尽きないものであっただけに、未だ興奮冷めやらぬ中な がら、一抹の寂しさが残る。そこで、感想と反省などを。

発売から半年も過ぎ、幾つかのブログが更新されなくなってしまってそろそろ 大会参加者も減ってしまうのではないかと危惧していたが、今大会は過去最高 の59名の参加者を得る盛り上がりであった。プレイヤーの入れ替わりが少なか らずあったにも関わらず、全体のレベルもとても高いものであったと思う。

決勝上位が僅差の大接戦だったことや、上位進出決定戦が大混戦だったように、 上位~中位の実力差には大きな壁はもはや存在せず、緩やかな違いしかないよ うに思える。入れ替え戦を導入して不運を解消しようという主催者様の試みは そんな状況に適ったものであったと思う。

最上位リーグに上ったチームはどれも自分の得意な戦法に置いては非常に強力 で、どれもトップレベルにいたと感じる。戦績の差は汎用性、つまり「勝てな い相手が少ないこと」で付いた形になったと思う。その点で見れば、やはり飛 行型、特にミサイルを持つチァーイカが有利だろう。とは言え、メタゲームに 左右されるものではあるが。

さて、そんな中で、印象に残ったチームをいくつか、アラクネー使いの観点か ら述べさせてもらおう。

まず、今回異様に多かったバジリスクだが、Lekfnov さんのYdavyVAd eでバジリスクの可能性を見せられて元気付けられたのかなと思う。さて、そ んな中から、特に目に留まったものは、いまや「けしからん」の形容を欲しい ままにするハナアルキさんの疾風である。近距離タイフーンと近距離高速周回 で翻弄され、ホーム側では全く手が出ない。なぜか決勝リーグではヴェロニカ 6が勝っていたのが不思議である。対アラクネー戦の理想的なバジリスクが出 てきたらどうしようも無いな、と常々思っていた形がそろそろ現実になってき たようだ。さあ、いい対策は思いつかないが、どうしようか(だから、どうし ようも無いと思っていたんだってば)。ところで全然CHPとは関係無い話だが、 ハナアルキさんのホームページの テスタロッサはやたらかっこいい。

ジャミングバジリスクである木葉乱舞バジ零式甲も面白かった。3機まとまっ て隅に固まり、見つかったらミサイルを撃ちつつ別の隅に揃って逃げる挙動は、 見ていて実に愛らしい。リーダーの後を追いかけるメンバーというのも微笑ま しい。これで、唯一誘導妨害を持っているリーダーが常に仲間をかばう位置に 陣取っていたら、手も足も出なかったのに、と残念に思う。

そして一位に輝いたうすしおさんのチァーイカ、夕焼けの紅。前作のハリケー ンの時も「ムラマサが当たらね~」とうめいたが、今回もやっぱり当たらない。 攻撃のLediYastrebaに対し、回避の夕焼けの紅というところか。飛行型全般的 にムラマサが当たらなくなってきている。ブラスト6にもムラマサがなかなか 当たらず困った。

次はアラクネー。ニナガワCEOさんの魔獣マンゲリオンγである。今回は突進 力もいや増してミサイルとカノンを絡めながらあっさり近距離戦に突入されて しまった。やはりホームではかなり勝率が悪かったにも関わらず、なぜか決勝 では全勝してしまった。砂漠とか灼熱とか引いたのだろうか。膨大な燃料消費 を覚悟の装備と挙動という気持ちよく割り切った設計。

そして、綾影使いで名高いSGさんのアラクネー「朽ちた刃」。順位で3位。ヴェ ロニカ6が4位とお隣になったが、奇しくも両者とも装甲は150mm対熱であった。 他に対熱アラクネーがいるとは意外だった。シールド2枚+誘導妨害で燃料が 厳しいにも関わらず実にバランスがいい。で、当然、対比が気になる存在であ るので勝敗をヴェロニカ6と比べてみると、ヴェロニカ6が勝てないストーム VX Ver9と、ブラスト6に勝っている。ストームVX Ver9のいやら しい点はミサイルとロケットを交えて撃ってくることだ。ミサイルを避けるた めにしゃがみ込むとそこにロケットが襲い掛かって削られるというのが負けパ ターンだが、それに対し、朽ちた刃は近距離戦で誘導妨害装置を有効に活用し ているように見える。ストームVX Ver9の前で悠長にしゃがんだりしな いし、疾風やマングレオンの近距離タイフーンもきちんと誘導妨害で無効化し ている。

ブラストはヴェロニカ6製作時に「どうせ勝てねえ」と言って全く対策を諦め ていただけに、朽ちた刃が勝ち越しているのは衝撃だ。同機種でなんとかなる ことが判れば俄然やる気も沸くものだ。こんな風に同機種のライバルがいてそ れぞれが可能性を探り合うというのが人気機種の醍醐味だと思う。

一方、マイナー機種で高い完成度まで作り込んでくる孤高の作り手は毎度尊敬 に値する。過去にはトリンカーのMA-2さんやマリアのヒデーさんたちだが、今 大会はとうとうジェイラーで決勝上位に到達したomegaさんが見事というほか 無い。

さて、ヴェロニカ6の反省点は・・・地空混成に弱かったこと。チップ数不足 でターゲットロジック削ったところなので、しょうがないのだが。まあ、それ ぐらい。満足のいく出来だったと思う。決勝の戦績は見込みより若干いいよう な気がしたので、4位は不満の無いところだ。

今回、多くの新たなタイプのライバルが現れたために、新たな課題が多く生ま れたが、これは次回作でおいおい解決して行こう。全体レベルが高くなったと 感じた今大会、第4回出場チーム群との比較が今から興味深い。

最後に、主催者様、審判の方々、そして参加者の方々、楽しい大会をどうもあ りがとうございました。