複合射撃命令2007年02月15日 00時13分43秒

はじめにまとめ。複数のチップを合わせると新しい効果が生まれる組み合わせ が存在する、という話。

ある命令を実行中に新しい命令を実行した場合、宙に浮いているかブレーキ中 でない限り、先の命令は新しい命令によってキャンセルされる。ただし、同じ 命令を実行した場合はキャンセルされない。

「同じ命令」というのは単に同じチップというだけではなく、方向や武器など も同じ指定をする必要がある。例えば、右急速移動と左急速移動は同じ命令で はないので、キャンセルされる。

気をつける必要があるのは、異なるチップの命令でもキャンセルが発生しない 組み合わせがあることだ。非移動射撃チップ系(射撃攻撃、方向指定発射、ター ゲット射撃、カウンタ指定発射)は、同じ武器を指定する限り、前の命令をキャ ンセルしない。

ここまでは、よく知られた話。ここで、興味深い点を幾つか挙げよう。

  • 射撃攻撃チップの目標は、ターゲット射撃チップよりも優先される
    • 射撃攻撃→ターゲット射撃 の場合、射撃攻撃の目標が有効
    • ターゲット射撃→射撃攻撃 の場合、射撃攻撃の目標が有効
  • 射撃攻撃→射撃攻撃 の場合、後の射撃攻撃の目標が(いれば)有効
  • ターゲット射撃チップは常にターゲットを狙うので、ターゲット射撃チップを ターゲット射撃チップで上書きする意味は無い
  • 方向指定発射チップとカウンタ指定発射チップの目標は、ターゲット射撃チッ プ、射撃攻撃チップより優先される
  • 方向指定発射→カウンタ指定発射 の場合、及びその逆は後者の目標が有効
  • 上書きしても、発射弾数と射撃モード(通常、乱射、狙撃)は変化しない

ここで、最後の点が最も重要なポイントだ。これにより、以下の実用的な複合 射撃命令が存在することが判る。

「ターゲット射撃(乱射)→方向指定発射」とした場合、乱射の特性を残したま まで方向指定発射が可能となる。これにより、デコイを敵のいない方向にすば やく射出したいニーズに応えることができる。残念ながら、射線のばらつきも 乱射並みとなるため、これでカウンタ指定発射をしても精密に目標に当てるこ とは望み薄だ。しかし、近距離ロケットの狙い撃ちには十分使えるだろう。

一方、「ターゲット射撃(狙撃)→カウンタ指定発射」とした場合、今度は射出 が狙撃並みに遅れる代わりに、射線のばらつきが狙撃同様に「無し」となる。 こちらは、遠距離精密射撃の際に役に立つ。さすがに、上書きしてしまうと狙 撃の機能は働かなくなるが、この目的のためにはその方がありがたい。 ヴェロニカ・イェーガーの予測射撃にはこれを使用して精度を上げている。