第9回2ch大会終了2008年11月28日 01時38分05秒

第9回2ch大会が終了した。主催者様、審判様、コメンテイター様、 参加者一同様、おつかれさまでした&ありがとうございます。

最終的に、うちの子のヴェロニカ8は24位。大きくは変わっていない1年前の 前作ヴェロニカ7が8位だったことからも、ここ1年間(または前大会からの半 年)のプレイヤーレベルの向上は目を見張るものがあることが伺える。

ヴェロニカ8がメタ環境(霧イカ、ノーランダーの増加)に適応していなかっ たとは言え、私が見てみた2B,4Bリーグは決勝でないにも関わらず概してレベ ルが高く、感触としては過去の決勝レベルのものがあった。他のリーグもきっ と高いレベルだったことだろう。また、今までに無いタイプの戦術が増えて来 たことにも驚嘆を覚える。この変化の主な要因が過去最大の参加者数が示すよ うにプレイヤーの増加によるものと思えば、このゲームが大好きな一ファンと してはこれほど喜ばしいことは無い。

さて、今回の大会では霧イカが大幅に増えた。こういうのは面白いもので、誰 かが初めての戦術で大戦果を上げた時、すぐそれを採用する人はなかなか現れ ない。CHPプレイヤーはオリジナリティを愛する性向が強いようで二番煎じを 嫌うからだろう。二番手が現れるのは、その人なりの独自の大幅な改良を加え たときだ。その後、三番手、四番手ぐらいになる頃合には、もう「ありふれた 技術」となり、使用するのに気兼ねが無くなる。アイデアから定石へと変化し たということだ。今大会をもって、霧イカはもはや定石のひとつとなった。

しかし、霧イカが定番メンバーになると大会の様相が変わってくる。霧イカ時 代以前には対空機でなくてもある程度は飛行型に勝てたが、霧イカは対空機で なければ勝てない。そして、対空機は他の地上機に弱い。ここにはくっきりと ジャンケン関係が現れてしまっている。パーとグーとチョキの境目が曖昧だっ た頃、特定のタイプを頑張って作りこめば良かった古き良き時代はもう終わり を告げた。これからはグー・チョキ・パーのどれが大会に多いか、どれが決勝 に多いか、メタ環境を読むことの重点が大きくなってしまう。個人的な趣味の 観点からは、あまり嬉しいタイプの変化ではない。

とは言え、上の考察の懸念を吹き飛ばすように、今回優勝したのはジャンケン の枠組みから外れた大犬太さんの軽量トリンカー「窮鼠噛猫酒酔零式甲」。 CHPの未踏領域がまだ残っている希望と、再び大会の様相に混沌を持ち込んで くれそうな可能性を示してくれたことに惜しみない賞賛を贈りたい。おめでと うございます。